ヘルメットで大事な命を守って―。愛媛県警宇和島署は1日、県内の警察署では初の取り組みとして、自転車用ヘルメットの無償貸し出しを始めた。ヘルメットの着用機運と交通安全意識の向上が狙い。
 貸し出し対象は管内に住む65歳以上の高齢者で、期間は最大3カ月。ヘルメットは帽子型とスポーツ型の2種類を用意した。宇和島署に15個、鬼北交番に5個配備する。
 所定の申請・誓約書に貸与期間や名前を記入して申し込む。申請時には身分証明書と認め印が必要で、先着順に受け付ける。
 宇和島署交通課の松木礼治課長は「ヘルメットを着用して自分の体は自分で守り、周りにも安全意識を広めてほしい」と呼び掛けている。
 同署によると、県内の高齢者と自転車が絡む交通事故は9月29日現在で161件(前年同期比7件減)発生し、死者7人(5人減)。